教養教育院では,本年度も11月28日(水)に「平成31 年度教養教育PBL セミナーの開講に向けて」を開催しました。これは教養教育院で毎月開催しているFD研修会の一環ですが,今後のPBLセミナーの充実・拡大に向けて,全学のFD・SD研修会として公開しました。全学からの参加者も含めて,39名の参加がありました。
PBLセミナーは,本年度から全学の「PBLセミナー」の定義が見直され,それに伴い教養教育院も「PBLセミナー」のガイドラインを改定し,新たな定義に基づき実施されています。現在実施されている科目は5名の教員による10科目にのぼります。このガイドラインの中には,「PBLセミナーとしての質を保証するため,授業担当教員は事前にPBLセミナーにかかわるFD研修に参加することが望ましい」という項目があり,本研修会はその位置づけにもなっています。
今回は,新たなガイドラインで実施されている現在の担当教員による現状と課題について報告がされました。加えて,来年度新規に開講いただく教養教育院の教員2名による実施計画の説明もされました。なお,資料として,授業計画書とシラバスが配付されると共に,両資料に基づく地域人材教育開発機構PBL推進プロジェクトの山田康彦教授によるコメント一覧も配付されました。各授業担当教員のプレゼンの後,山田教授よりコメントがなされ,その後,会場も交えて「PBLセミナーのあり方」に言及した議論も行われ,活発な質疑応答となりました。
本研修会を通して,PBLセミナーの理解を深めることで,教員の実施に伴う不安を減らし,さらに学びの質を向上させていく上での実際的な課題を明確にして,より完成度を高めていくことが,今後のPBL教育の充実・拡大につながっていくものと期待されます。