11月22日(水)教養教育機構においてシンポジウム「教養教育 PBL セミナーの充実に向けて」を開催しました。これは教養教育機構のFD研修会の一環ですが、今回は、全学の教員・職員にも開放したところ、他部局からの17名の教職員を含めて、48名の参加がありました。
三重大学のPBL教育(Problem-Based Learning, Project-Based Learning)は歴史が古く、医学部ではすでに1997年から取り入れて成果をあげています。その後、共通教育でPBLセミナーが開始され、PBL形式のスタートアップが開講されたり、詳細なマニュアルが作られたりしました。
さらに、これを充実させるため、本年9月の全学の教育会議で、PBLセミナーが次のように再定義されました。
原則として、問題・課題の発見と解決に向けた学生の主体的な学修活動として展開され
る授業であり、グループ学習と事前・事後の課題にもとづく自己学修で構成される少人
数による授業とする。
そして、次のような開講ガイドラインが設けられました。今回はこの中の事前のFD研修にあたるものです。
・レポートやプレゼンテーション等による成果発表と振り返りの活動が組み込まれていること。
・授業を開放し、他の教員の授業参観ができること。
・PBLセミナーとしての質を保証するため、授業担当教員は事前に PBLセミナーにかかわるFD研修に参加することが望ましい。
来年度は教養教育で10コマのPBLセミナーが開講される予定ですが、担当予定の5名の教員から出された開講計画書に基づいて、まず、地域人材教育開発機構PBL推進プロジェクトの山田康彦教育学部教授からコメントがつけられ、これに対して各担当者及びプロジェクトのメンバーからさまざまな意見が述べられました。そして、それはフロアの参加者も交えて、PBL教育はどうあるべきかという白熱した議論まで発展しました。
今後の本学のPBL教育の発展につながる有意義な議論になったと思われます。